【症状別】現役薬剤師が教える市販風邪薬の正しい選び方

薬剤師知識

「ドラッグストアの風邪薬コーナーで、種類が多すぎてどれを買えばいいか迷ったことはありませんか?」

実は、風邪薬は『総合風邪薬』をなんとなく選ぶよりも、今の自分の『一番つらい症状』に合わせて選ぶのが正解です。

今回は現役薬剤師の私が、失敗しない市販風邪薬の選び方を分かりやすく解説します!

なぜ「なんとなく総合風邪薬」を選ぶのはNGなのか?

総合風邪薬はいろんな成分が入っている分、眠気などの余計な副作用が出やすいことがあります。

一方で、本当に抑えたい強い症状には成分量が物足りないことがあります。

【症状別】現役薬剤師が教える市販風邪薬の正しい選び方

① 熱・のどの痛み・頭痛が特につらいとき

熱が高くて体がだるい、のどが腫れて唾を飲み込むのも痛い、といった「炎症」が強く出ているときにおすすめの市販薬です。

イブプロフェン配合の「熱・のど・頭痛」特化型を選ぶ

この症状には、高い解熱鎮痛効果と抗炎症作用をあわせ持つ「イブプロフェン」が配合された薬がベストです。のどの腫れと痛みを根本から鎮め、しつこい熱を下げてくれます。

  • パブロンメディカルT(第2類医薬品)
    • イブプロフェンが痛むのど粘膜の炎症を鎮め、熱を効果的に下げます。
    • のどの潤いを保ち、粘膜を修復するアンブロキソール塩酸塩も配合されています。
  • ルルアタックEX(第2類医薬品)
    • トラネキサム酸とイブプロフェンがダブルでのどの腫れと激しい痛みをブロックします。
    • 早く溶けて効く独自の製法を採用しているため、今すぐ痛みを止めたいときに向いています。
  • ロキソニンSプレミアム(第1類医薬品)
    • つらいのどの痛みや発熱をすばやく抑える「ロキソプロフェンナトリウム水和物」に加え、鎮痛効果を助ける成分が配合されているのが特徴です。
    • 胃を守る成分(メタケイ酸アルミン酸マグネシウム)も一緒に配合されているため、胃への負担が気になる方にも選びやすい構成になっています。
    • ※注意点:こちらは「第1類医薬品」のため、ドラッグストアで購入する際は薬剤師がいるカウンターでの対面販売が必要になります。

② 鼻水・鼻づまり・くしゃみがつらいとき

ティッシュが手放せない、鼻が詰まって息苦しく、夜も眠れないといった「鼻症状」が最もうっとうしいときにおすすめの市販薬です。

抗ヒスタミン薬と副交感神経遮断薬の組み合わせを選ぶ

鼻水を止める「抗ヒスタミン成分」(d-クロルフェニラミンマレイン酸塩など)に加えて、鼻水の分泌液そのものを減らす「副交感神経遮断成分」(ベラドンナ総アルカロイドなど)が一緒に一瞬で鼻水を乾かしてくれます。

  • コルゲンコーワIB透明カプセルプラ(第2類医薬品)
    • 液体カプセルなので成分が素早く体内に広がり、つらい鼻水を素早く止めます。
    • 抗ヒスタミン成分がアレルギー性のくしゃみや鼻水にも高い効果を発揮します。
  • パブロンメディカルN(第2類医薬品)
    • 鼻粘膜の充血や腫れを抑える塩酸プソイドエフェドリンが配合され、鼻づまりを強力に改善します。
    • 鼻症状に特化した成分バランスで、鼻呼吸を楽にしてくれます。
  • アレグラFX(第2類医薬品)
    • 医療用としても広く使われている「フェキソフェナジン塩酸塩」が配合されたお薬です。
    • 抗ヒスタミン薬にありがちな「強い眠気」や「口の渇き」といった副作用が出にくい(脳に移行しにくい)第2世代の成分であるため、日中に仕事や家事、勉強がある方でも服用しやすいのが大きなメリットです。
    • 朝と夜の1日2回の服用でしっかりと効果が持続します。

③ せき・たんが止まらないとき

激しいせきで体力が消耗する、のどに「たん」が絡みついて息苦しい、といった「呼吸器症状」がつらいときにおすすめの市販薬です。

☆せき中枢を鎮める成分と去たん成分のタッグを選ぶ

脳のせき中枢に働いて激しいコンコンを鎮める「鎮咳(ちんがい)成分」と、粘りつくたんをサラサラにして出しやすくする「去たん成分」の両方が高濃度で入っているものを選びましょう。

  • パブロンメディカルC(第2類医薬品)
    • 2種類の去たん成分が、のどに絡みつくしつこいたんを薄めて外に出しやすくします。
    • 気管支を広げる成分が配合されているため、夜間の苦しいせき込みを楽にします。
  • ルルアタックCX(第2類医薬品)
    • せき中枢をブロックするジヒドロコデインリン酸塩が、激しいせきを強力に鎮めます。
    • たんの排出を促す成分がダブルで配合されており、のどの不快感を根本からスッキリさせます。
  • パブロンせき止め液(第2類医薬品)
    • せきを鎮める「デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物」や、気管支を広げて呼吸を楽にする成分、たんを出しやすくする成分がバランスよく配合されています。
    • 液体タイプ(シロップ剤)なので、のどの粘膜に直接アプローチしやすく、錠剤を飲むのが苦手な方やつらいせきをすばやく鎮めたい方に適しています。
  • クールワン去たんソフトカプセル(第2類医薬品)
    • こちらは「せき」よりも「たん」が絡んでつらいときにおすすめのお薬です。
    • 2つの去痰成分(L-カルボシステイン、ブロムヘキシン塩酸塩)が、たんの粘り気をサラサラにし、気道粘膜の分泌を正常化することで、からまるたんをスムーズに排出できるようサポートします。
    • のどにたんがへばりついて、それが原因でせきが出てしまうというタイプの方にぴったりです。

市販の風邪薬を飲むときの2つの注意点

① 他のお薬との「飲み合わせ」に注意する

総合感冒薬には成分が多く含まれており、既に病院からもらっている薬との飲み合わせが悪かったりする可能性があります。

また、風邪の時に併用する栄養ドリンクも飲み合わせが悪いものがあります。

該当するケースで店頭で購入を考えている方は登録販売者又は薬剤師に相談してから使用しましょう!

② 車の運転をする人は「眠くなる成分」に気をつける

風邪薬に含まれている「抗ヒスタミン成分」は眠気を引き起こす可能性があります。

車の運転をよくする方で風邪薬で対応を考えている方は、服用後に眠気を感じるようであれば、なるべく車の運転は避けて、寝る前だけに服用するなど注意しましょう!

こんな症状が出たら市販薬に頼らず病院へ!

高熱が続いている、息苦しい、何日も症状が変わらない、など2~3日市販薬で様子を見てもよくならない場合は無理せず受診しましょう!

まとめ:自分の症状に合った薬を選ぼう

以上のように、市販の総合感冒薬には思っているよりも多くの成分が含まれています。

病院でもらっている薬や普段飲んでいるサプリメントと飲み合わせが良くないケースがあります。

市販薬で症状を緩和するためには、飲み合わせや副作用などを考えて正しく服用していく必要があります。

もし迷ったらお店の薬剤師や登録販売者に気軽に相談してくださいね!

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